■無銘■
・全長 ・3000mm
・刃渡り ・2300mm
・刃材 ・不明
・柄長 ・700mm
・刀芯 ・不明
・重量 ・30kg
・造師 ・不明
・価格 ・10,000 セル
近付いて観る


・何人分の血を舐めたら、こんな色になるのやら。
 既知の金属であっても判別できないほど変色しています。

 ぼろぼろですし、重過ぎてまともに扱えた代物ではありません。
 斬るよりは断つことに適していて、まるで鈍器のような剣です。
 重心は切っ先に向かって傾き、打ち下ろすようにして振ります。

 これを使っていたのは、本当に人間なのでしょうか。
 小型の龍ならば、力任せの一撃で両断できそうですが、
 さぞ豪快な太刀回りになるのでしょうね。
 尤も、人間が使うならばの話ですが……。

 これを持ち込んだ人は、長い顎ひげの老人でした。
 がっしりとした体つきで、そこらの大男よりも逞しい方でしたよ。


・こう云う 朴訥で物騒な造形は、私の好みです。
 描き主に似るのでしょうか。

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