-Dimension-Zero 『バーキングツリー・ナイト』-

ロイヤルクラウン・ナイトによって提出された
「トーナメント・フロアー大増設の企画案」は予算会議で否決された。


                        (「バーキングツリー・ナイト」フレーバーテキストより)

バーキングツリー・ナイト

■2006年05月頃
Dimension-Zero第四弾の一枚にあたる、ユニットカードです。
カエルを基本に体の半分以上を機械化した
「フロッグナイト」と呼ばれる種族です。

この作品に関する指定は以下の通りです。

【1】……繊細な感じに
【2】……大きな翼がある

「七片にはロボットを描かせるな」と云われそうなものになりました。

私はガンダム世代なのにガンダムになびかないという
その世代にあって周囲に迎合できない子供だったせいか、
どうしても苦手です。

空想世界における機械は特殊だと思います。
何をどれだけ簡略化するかによって世界の技術水準が見えたり、
世界観そのものを決めてしまいます。
バランス取りが難しいのです。

造形はともかく大体の形を描いて提出したところ、

「もうちょっと顔を可愛く」

―――という、泣ける注文を頂いたので、
それ以上は細かく描き込まず、捕らえ易い形を目指しました。
このように、カードになった後のことを考えて描くこともあります。
つぶらな眼が子供のようです。

透明な翼の羽の厚みを、もう少し薄くするべきでした。

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ちなみに「バーキングツリー・ナイト」と云う名前は、
提供された参考資料が「ホエアマガエル」であるためだと思います。
英名が「Barking Treefrog」、学名は「Hyla gratiosa」だそうです。
繁殖期以外は樹上で暮らすという、変わったカエルです。


おまけを用意しました。
ラフの修正事項は顔と細部です。

初期ラフ(厳つい顔)……文字は提出時の注釈です
決定ラフ(可愛い顔)

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