■2006年08月頃
Dimension-Zero第五弾の一枚にあたるユニットカード。
スコットランドに伝わる半馬半魚の「ケルピー」を元にした種族です。
ケルピーについての基本指定と、
●半馬半魚の姿であること
●プリント基板のような回路が浮かんでいる
この作品に関する指定は以下の通り。
●水しぶきをあげて海面を走るケルピー
既に色々な作家さんが描かれている種族なので、
ラフの段階から構図が被らないように注意しました。
ドラゴンのような、空想然として多様さのある姿とは異なり、
“馬”という実在する要素に則した部分が多いため、
単純に四足歩行を思わせる形状では不十分なわけです。
やはり馬の部分は「馬である」と分かる描き方が必要になります。
ともあれ普通の馬を描いてしまうのも退屈ですし、
「プリント基板のような〜」という要素に悪ノリする形で、
外見的に機械そのものにしか見えない姿で描きました。
指定が指定だけに「運動性能を示したほうが良い」と判断し、
遠くから水飛沫を上げつつ、ちょっとバンクさせながら走らせたものの、
ラフに比べると、動きや肉感的な表現に欠けています。
もう少し首を右へ傾けるべきでした。
背景は単純に大海原だけにしました。
だだっ広い水面を、スピードも気にせず走る感じを出したかったものの、
それには波や飛沫をもっと派手にするべきだったと反省しています。
分かりづらいですが、前脚の鰭(ひれ)は付け根あたりから有ります。
おまけを用意しました。
ラフは一発で通過しましたが、こっちのほうが動きに富んでいます。
そう云う点を含ませたまま昇華させられないあたりが甘かったです。
■決定ラフ |
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