-Dimension-Zero 「サンダー・リノ」-
サンダー・リノ

■2007年5月頃
Dimension-Zero第八弾の一枚にあたるユニットカード。
種族としては第五弾から登場している「サンダービースト」です。

酸だーーーーー!!
(分かる人だけ分かって下さい)


サンダービーストは電気エネルギーが形を成したもので、
五・六角形の部品をコアとして体の形状が固定されており、
それぞれの部品はチェーンなどで連結されています。
「水中では体を維持できない」という設定が細かいですね。

この作品では犀(サイ)の姿をしており、
こちらへ向かって突進して来る……と云うのが指定でした。

どうにも初期ラフが気に入らなくて、2枚目も描いたのですが、
結局は1枚目が採用されてしまいました。
(たしかに2枚目は「突進」には見えません)

これを描いていた頃は別件が〆切を繰り上げてきて、
殆どの企業が休日となる「週末」が使えなくなりました。
急きょ予定を変更し、ギリギリまで粘った作品です。
そのわりに地味で面白味がありません。

犀の体躯は、とても特徴的です。
ぐわっと盛り上がった背中、なすびのような頭部、
取ってつけたような耳、短い脚、甲冑を思わせる丈夫な外皮。

コアとなる部品の占有率は、全体の三割程度という指定でしたが、
犀そのものが鎧を思わせる姿なので、部品が多くなりました。

「電気エネルギーの固まり」という設定上、
角(つの)や後半身が暗くなっているのは理屈に合わないのですが、
このあたりは、担当さんから「絵的にウソを」ということになりました。

なお、犀の角は骨ではなく、角質繊維が集合したもので、
実際は爪に近く、化石としては残らないのだそうです。
なので、この作品でも中空になっています。

鎖の目を詰みすぎて、製品ではロープに見えそうです。
もう少し大きめに描くべきでした。


おまけを用意しました。

通過ラフ
ボツラフ

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