-Dimension-Zero 「おもちゃの兵隊」-
おもちゃの兵隊

■2007年5月頃
Dimension-Zero第8弾の一枚にあたるユニットカード。
種族としては第4弾から登場している「プロトタイプ」です。

人類滅亡後も活動を続けている単純目的型のロボットで、
“用途”が姿であり、清掃用ロボットなら掃除機が付いています。
腹話術人形のような口の縦線も指定の内です。

これを描く前に「ロボッツ」のDVDを観なかったのは失敗でした。
さらに「WILD WILD WEST」を買い直すべきでした。

ブリキトイのような、どこか頼りない外観の兵士たち。
限られたエネルギーで活動する姿が泣かせます。
ラフが気持ち良いくらいにあっさり通過してしまったので、
そのラフをトレースしつつ、各所に修正を入れながら仕上げました。

人間と違い、ロボットには統率された組織作りが可能です。
ならばそれを利用してしまえと云うことで、兵士は皆コピーしました。
デザインから姿勢・足並みまで、全て同じになっています。
スターウォーズに出て来たドロイド軍のようです。(すぐ壊れるやつ)

10年以上も前に買ったマール社の武器資料を見ながら、
17〜18世紀くらいの銃を参考にして描いています。
ラフでは後列の兵士に銃剣が付いていますが、
実際に描いてみたら生々しかったので、本画では描いていません。

ゼロにおける「白の大陸」についてのテクノロジーは、
今の我々の文明をはるかに凌いで高度なものですが、
「おもちゃの〜」というタイトルを重視するつもりで、
飽くまでレプリカっぽい感覚を捨てずに描いています。

これを手掛けている最中は「グローリー」のサントラを聴いていて、
音楽に流されて、思わず肩に「54」と入れそうになりました。
雰囲気的には、「わくわく7」の“ポリタンクZ”ですね。

武器は凝ってみました。


おまけを用意しました。
ラフでは、後列兵士たちのカラーリングが異なります。

「ススメー!」

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