■2007年8月頃
Dimension-Zero第9弾の一枚にあたるユニットカード。
サードセンチュリーから初登場の「ゴーレム/シードマン」は、
バラの学名を冠し、これは「ツルバラ(Rosa carolina)」となります。
聖騎士ホーリーアローに続くロボットものですが、
「ゴーレム/シードマン」の後ろ半分だけを読んだ私は、
自分に都合よく勘違いして、シードマンのラフを描きました。
(もちろんリテイクが掛かりました)
勘違いしたままで描きたかったです。
どうして枚数が多い時に限ってロボット……。
参考として名立たるロボットアニメを挙げられましたが、
名前は聞いたことがあっても中身を知りません。
まだ他作家さんのラフが上がっていなかったので、
「取っ掛かり」が掴めず、出鼻を挫かれました。
そうした理由から、前もって他機のデザインと被らないよう、
シリーズの雰囲気を度外視して単眼ロボットにしています。
他作家さんのラフが上がるころ、ようやく私のラフも並んで、
改めて単眼が正しい選択だったと思いました。
(べつに被っても良い(仕方がない)のですが)
「武骨なのはNG」で、要素はバラとトゲ鞭。
どちらも“女王様”のような「くどさ」のある単語だったので、
「ハハハハハ、私は薔薇騎士ロサ・カロリーナ!
貴様ら全員この鞭でボン○スハムもかくやに縛り上げ、
我が庭園に咲き乱れる薔薇の肥やしにしてくれる!」
―――などと、
クラシック音楽をファンファーレに建物の屋上に現れ、
強引に石鹸の香りがしそうな雰囲気へと向かわせました。
冗談のつもりで入れた「バラふぶき」や背景選択が、
気持ち悪いくらいあっさり通っています。
私は次第にブロッコリーの性質が分かってきました。
頭部は、スーパーで売っていた「ゆりね」が元になっています。
あとはファンタジーRPGに多い派手な鎧を心掛け、
申し訳程度の機械部分を加味したことで仕上げています。
なお、花に詳しい母に「薔薇の花びら」の形を尋ねたところ、
私が紙に描いたものは「そんな形じゃない」と指摘されたので、
本画にあたって描き直しています。
おまけを用意しました。
前述の通り、一枚目のラフはシードマン(植物)として描いています。
■「シードマン?」
■「違う、こっちこっち……」 |
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