■2007年11月頃
Dimension-Zero第10弾の一枚にあたるユニットカード。
種族は、β版から登場している「ライオン」です。
指定は、「四肢を力を込めて唸(うな)る、怒れるライオン」。
上述の通り、ライオンという種族は初期から存在するため、
他の作家さんによって、既に十数種類が描かれています。
いくつかの連発後、その続きを描くのは結構なプレッシャーです。
一枚で「この絵とあの絵は違うもの」と云わねばなりませんから、
「構図が被ったらボツになる」と云う不安が付きまといました。
おのずと消去法になります。
「このポーズは……(シリーズ確認)……だめ、似てる」
「脚をこうして……だから脚は踏ん張ってるってば!」
「視点を移動して……迫力ないなぁ」
「怒りの表現に赤色……あっ、白の大陸だった(※)」
(※つい忘れがちな、「カラーイメージの優先」があります)
それまでにない新たな物を生み出すのと、
色々と出尽くした後に生み出すのは、どちらも難産です。
ここ最近パンチ(表現)の弱い絵が多かったので、
鬣(たてがみ)をギラギラさせて狂暴さを出したのですが、
体調が良くない時に、そんなことをするもんじゃありません。
しゃかしゃか描いていたら、目まいで吐き気がしました。
とは云え、運良く仕上げもパスできました。
ライオンの顔も勉強できて、実り多い一枚です。
おまけを用意しました。
■「ネコ科は高いところが好き?」 |
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