この世界の頂点に君臨しようと、創造主の奥義に触れようと、
あらゆる病を退けようと、永遠に生きようと、
君らは何も変わっていない。
それだけを成して何とする?
想像してみたまえ、この世界の行く末を。
万物の霊長を名乗る、驕れる愚か者の群れを。
君らは自らのみが存在する世界を望んでいる。
見渡してみたまえ、君らの足元を。
弄ばれて捨てられ、無残に広がる屍の山を。
君らは自らのみが救われる道を歩んでいる。
大地への畏敬を忘れた人間ども。
何をもって己を正義とするのか、今一度問おう。
歪んだ目的に僅かの自然を囲い、
その傍らで我らの恩恵を投げ捨て、
己を満たさんがため素知らぬ顔で戯れ言を並べ、
愛だ、
英知だ、
尊敬だと、
よくも下らぬ嘘偽りを!
もの云わぬ命に服従を強いるのが、君らの正義であろう。
斯様な者どもが憐れみを乞うだけの資格を持とうか。
否、有りはしない。
種の根絶と引き換えに、己の愚かさを思い知らねばなるまい。
君らの英知は土に還らない。
君らを生かしてはおけない。 |
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