-Duel of the Fates-

さて、天では戦いが起った。 ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。 （口語訳聖書（日本聖書協会発行）新約初版（1954年版）　ヨハネ黙示録　：第12章　七節）

Duel of the Fates - 対決！ -

■2004-01/16作品 ■[1600*1200] ■[1024*768] ■[線画] 神の御座を盗もうと企み、多くの同胞たる天使を誘導し、大群を組織したサタン。 そして天使の中でも最高の武勇を誇る、神の信望厚き　大天使ミカエルの軍勢。 善悪二元、天国と地獄を分けた熾烈を極める衝突、それが天界大闘争です。 聖書におけるサタン或いはルシファー）は、蛇あるいは龍として描かれます。 これと剣を交え、その後に地（地獄）へ投げ落としたのがミカエルです。 サタンの率いる天使たちは、桁外れの軍勢でした。 なんと天界における全天使の内、その三分の一を束ねました。 天国にいる天使の数は、数万とも数億とも云われています。 その天使たちの多くを扇動してしまったのですから、 それほどに彼は魅力に溢れ、且つ雄弁であったと云うことでしょう。 サタンの犯した罪科とは、神をも恐れぬ叛逆とは、如何なるものか。 それは「失楽園（第一巻）」で、解かり易い例が記されています。 （聖書で描かれるのは、「サタンの叛逆」から「堕天」まで。 　失楽園では、「堕天後に神への復讐を決意するサタン」となります。） 聖書から失楽園までを読み進めれば、 サタンとミカエルは二度闘っていることになります。 二度もサタンを退けたミカエルが持つ、およそこの天界大戦争でも使われたであろう、 ミカエルの「鞘より抜かれし剣」の威力と、彼の強さとは、どのようなものだったのか。 それは「失楽園」第六巻に記されます。 この節からは、同時にサタンの体質についても記されています。 元は天使だったので、肉体的な特性は そのまま残っていたようです。 サタンとルシファーを同列としない説の場合、 どちらも地獄に落とされる運命は変わりませんが、 彼らは 地獄での最高権を廻り、覇権争いを起こしたそうです。 いずれにせよ、神の逆鱗に触れて堕天したのは明白です。 今なお、天を仰いでは復讐の念を募らせているわけです。 なお、鹿人氏が描く「対決」はこちらです。 ・二者の拮抗状態を描くにあたり、色々と制約がありました。 　両者には翼があるため、アングルによっては全く使えないのが困りものです。 ■聴いていた音楽 　・「STAR WARS Episode 1 - Phantom Menace」サントラ…Duel of the fates 　・「GLORY」サントラ…Charging Fort Wagner

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