■2006年06月頃
アッパーデック社の牙TCGの作品です。
今回の注文では最初に描いています。
イルカの外見をしていますが「イルカに似た生物」と云う指定で、
当初は「イルカもどき(Delphin)」と云う和訳が宛がわれていました。
鰭(ひれ)には機械のアームが装着されており、
頭部を覆うヘルメット、背には通信機器を積んでいます。
奇妙な機械を手にしています。
この作品にしろ2枚目の「デルフィーナ重装艦」にしろ、
鰭を増やすと「魚」に見えてしまうのが難点でした。
あの数だからこそイルカでありシャチなのでしょう。
従って基本的な体形は何も弄らないままで提出しましたが、
アメリカサイドからはクレームがありませんでした。
「イルカに似た生物」はイルカしか連想し得ないのかも知れません。
「デルフィーナ重装艦」と比べて小さいことが必要であるため、
この作品はフレームアウトさせずに描いています。
次の作品を考えた上で描くこともあるので、やや大人しめです。 泡をもう少し派手にするべきでした。
手にしているのは探査用機材として考案したデザインですが、
これは指定でも用途が明らかにされていません。
機械部分については細かい指定がなかったので、
通信機材とアームをジェットパックのようにして背負わせたり、
ラフにもないのにゴム製ベストを着せたりと、
割と好き勝手に改変を加えましたが、通ってしまいました。
この一枚を手掛け始めた頃から体調を崩して行きます。
「デルフィーナ重装艦」に差し掛かるあたりから症状が悪化し、
数週間に及ぶ漢方治療の始まりです。
おまけです。
■提出ラフ |
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