■2006年09月頃
アッパーデック社牙TCGの第3弾ブースターパック封入作品です。
当時の受注分では二番目に描きました。
スケジュールが厳しくなっていたのは「噴出伝導」と変わりません。
指定では「大陸なみに大きな氷山を背負った怪物」でしたが、
右下のジーモット兵も指定の内として組み込まねばならず、
クリーチャーが小規模になったのは暗黙の了解でした。
もともとの縮尺だと人間は砂粒レベルです。
彼は背中の氷山から巨大な氷柱を飛ばすことができ、
それをミサイルとして自由にコントロールできます。
この作品そのものは他の発注作品にも共通点が生じたため、
ぱっと見たデザイン自体は、あまり凝っていません。
担当作品が「次回発売分に使われるとは限らない」ため、
受注当時の担当分と、発売時の封入分には差異があります。
今回は公開できないものが、次の封入分に回ったりするわけです。
線画で余計なことをしてしまったので、作業が滞ったりしました。
そのせいで隠し切れないミスを連発してしまっており、
岸壁に打ち付ける海水などを含め、色々と不自然に見えます。
焦るとつまらないことになりますね。
■裏話
ラフではミサイルがジーモット兵を攻撃していますが、
流れを一定にしたほうが据わりが良いことになり、
左側に続く陸に向かって撃っているような絵になりました。
ラフは巨大なガマガエルみたいです。
■ラフ |
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