-ライブオン 「マッドスキッパー」-
マッドスキッパー

■2008年01月頃
ライブオンの第2弾封入作品です。
当時の受注分では、4枚中の3番目に描いています。

マッドスキッパーとは「泥に跳ねる者」と云う意味で、
トビハゼ類の呼称であり、有明海の「ムツゴロウ」が有名です。

仕様書では「狂ったように飛び跳ねるムツゴロウ」でしたが、
「サーフィンをしているとか〜」というアイデアも添えられていたので、
その案を採用させて頂くことにしました。

いくつかのトビハゼを参考にしつつパーツを揃え、
ムツゴロウの斑紋を入れることでデザインが決定しています。
なんだか屁のつっぱりが要らない人みたいな顔です。

1枚目のラフで「顔は『ひゃほー!』みたいに感じに」と注文が入り、
2枚目では雰囲気から変わっています。
(1枚目がただの海なのは私のミスです)

このキャラクタで難しいのは「四肢」の表現でした。
足腰は後半身の「くねり」で表現するとして、
腕は「ひれ」で表現する必要があり、関節がありません。
カカシに踊らせるようなものでした。

なるべく本物に似せて描くよう努めましたが、
独特の頬のふくらみは、本物の可愛さに敵いませんね。
なお、隠れて見えないサーフボードの文字は「Crazy Wave」です。
先方との相談の結果、その文字列になっています。

気分だったので、ディック・デイルの「ミザルー」を聴きながら描きました。


おまけです。
1と2では、かなり違います。
決定ラフは完成品よりファンキーな感じがします。
ラフ
決定ラフ

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