■2012年10月頃
セガの「三国志大戦TCG・第４弾」での仕事です。
建安の文壇に名を連ねた文学者「建安七子」の一人に数えられます。
４１歳という若さでこの世を去りますが、非常に優れた文才をも持ち、
すらすらとそらんじる様子に人々は舌を巻いたそうです。
自作の詩を読み上げるシーンが注文で、とても悩みました。
普段から怪物ばかり描いている私には高い壁です。
出来るだけ指定イメージをもとに描き起こしたつもりですが、
先方はもっと若くして欲しかったのでは……と、邪推しております。
ラフでＯＫを貰っているとはいえ、作業が進むと歳に厚みが入るのです。
文官にしてはガタイが良すぎるのも、なんとなく許されてしまいました。
なお、巻物の文章は隷書体による千字文（せんじもん）の一節ですが、
私に王粲のような文才がないという理由だけで引用するという、
二度としないであろう滅茶苦茶なことをやっています（時代考証も）。
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