■2011年12月頃
ブシロード発売の「モンスターコレクションＴＣＧ（ヴァローカの精霊祭）」での仕事です。
一つ前の「アヌビスの烙印魔術師」に続く一枚で、種別としてはスペルカードとなります。
仕事としては「アヌビスの烙印魔術師」と同時に依頼があった２枚の内の１枚で、
こちらはその魔術師が魔法を使うシーンとなるわけですが、
魔法のエフェクトが蓮（ロータス）の形であることから、この名が付きます。
イラスト内で対象となっているのは天使で、これもまた種族です。
魔法効果として全身から赤黒い血が噴出すというもので、
蓮の花のエフェクトも実際は血液であるため、実はかなりショッキングな絵です。
ラフでは鼻血も入っていましたが、雰囲気を抑えるため不採用としました。
こういう絵面になると、私はキャラクタを分けて扱うためデータが肥大化します。
つまり二人分のレイヤを構築していくので、影も光沢も別々に描いているのです。
後々の管理や調整が楽になるとは云え、地味に合理化できない手法ではあります。
魔法エフェクトは天使に上乗せする形で描かれていますが、
どの程度を透過するかで散々悩んだ記憶があります。
透過しすぎると魔法効果から迫力がなくなり、
逆にすると天使が赤セロハンごしに見たような感じになるのです。
こうした調整は毎度のことで、実は楽しみの一つでもあります。
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