■2014年2月頃
スクウェア・エニックスのソーシャルゲーム「ガーディアン・クルス」での作品です。
担当作品は公開時期が前後しており、これは初期の依頼で描いています。
アースガルズ、アスガード、アスガルドとも。
古代北欧神話における最高神オーディンを始めとしたアース神族の王国です。
今回はそれを怪物として扱い、かつ移動要塞として表現してあります。
「周囲の山岳を取り込みながら一歩の移動に一年ないし数年をかけ、
彼がまたいだ一つの地方は"日陰"として厳冬期を迎える」
───という想像が最初に思い浮かび、雰囲気にぴったりだったので、
「モンスターハンター2ndG」の「動く霊峰」を聴きながら描きました。
これはとても悩んだ作品です。
私は生活の上でも距離感覚がずれているのですが、
それが架空の世界にも適用されるのか、距離感のある絵が苦手なのです。
食事も手につかないほど悩み、ようやく提出したラフがあっさり通過したため、
あとは持ちうる技術を総動員することで完成にこぎつけた作品でもあります。
細かいミスは無視する姿勢でないと描き切れませんでした。
なお当初は眼下に人間の住む街が描かれるはずでしたが、
より距離感を出すため「入り江か巨大な湖がいいのでは」として提出したところ、
そちらが採用されたため半ば押し切る形で完了となっています。 |
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