-ファンタジーCGの描き方 (I/O別冊)-

■発行:工学社
サイト作品の引用分が2点、描き下ろし1点を担当し、
後者が完成するまでの過程・解説が掲載されており、
付録CD-ROMにはPSDデータが収録されています。
2001年07月頃の作業です。

(その他の情報は、Amazonを御覧下さい)
■後記
七片のやっつけ仕事を見ることが出来る本です。
さっさと忘れてしまいたいところですが戒めに解説します。
書籍関連の仕事としては最初の一冊目と云うことになりますが、
当時の私は工場勤務の会社員でサイト運営は3年目を迎えた頃でした。

昼間の肉体労働でクタクタになってから夜遅くまで作業を進め、
お昼休みに帰宅して数十分だけ進めたりもしています。
仕事の打診から納品まで僅か2週間と短く、一日だけ有給をとって納めました。

当時はCGソフトをよく理解しておらず(現在も半分以上は理解していませんが)、
本書中でも触れているとおりマスク機能はチンプンカンプンでした。
実際に使えるようになったのは、ずっと後になってからのことです。

いつもは淡々と消化して行くだけの行程を文章化して解説せねばならず、
おまけに作業工程の参考画像を自分で調達する必要があり、
度々で手を止め、画面をスクリーンショット(以下SS)で記録しました。
その数十点に及ぶSS画像を解説文とリンクさせながら進めるのです。

うっかりSSを忘れると場合によっては何手か作業を巻き戻させられ、
やがて絵を「描いている」のか「書いている」のか分からなくなったりしました。
本来は創意工夫し絵に注がれはずの気力が、殆ど文章に吸い取られています。

作品と共に提出する解説文は私のような素人が執筆したものであるため、
編集サイドで推敲・添削を期待したものの、ほぼそのまま掲載されており、
これによって読む人には分かりづらいかも知れないものとなっています。
私の解説だけ異常にページ数が多いのは、そうした経緯によるものです。

そんな状態での作業に納得行くはずもなく、後年「デス・サイズ」を描いています。
本来は、この品質で執筆すべきですよね。

なお、本書付録のCD-ROMには「バイオ」や「アモン」なども収録されていて、
これらもまた、サイト作品が引用された最初の例でもあります。
記念とするには作品(死神)の出来が悪く、現在では苦い思い出になりました。

以上です。

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