-牙 「アンペロフィル」-

アンペロフィルはエネルギーをクルツの電流河から吸い上げ、敵へと伝導させる。

                       (フレーバーテキストより)

アンペロフィル
Amperophile

■2006年07月頃
アッパーデック社牙TCGの作品です。
今回の注文では三番目に描いています。

アンノウン(未確認生物)のような響きの名前が好きです。
郊外から街へ戻ろうと歩いていた作業員が襲われるシーン。

アンペロフィルとは、電流を意味する「ampere(アンペア)」と、
「〜を好む・愛する者」を意味する「-phile(フィル)」の合成語です。
その名の通り、彼は地表を流れる電気エネルギーを活動源とし、
生物からエネルギーを吸収することもできます。
彼の進化形が後述の「巨大アンペロフィル」です。

「腕は棍棒状」、「足は幹のように」という指定のほかは自由なので、
人に似た腕と口以外は、生物であると認識しづらいものを目指しました。
こういう、「どう見るの?」と聞かれそうなクリーチャーは面白いです。
ラフよりも生物っぽさを重視しています。

この当時は自律神経失調から回復しつつあったものの、
引かない微熱にイライラしていて、線画を描くのが辛かったです。
手前の人物で気力が尽きてしまい、あとは何も憶えていません。

作業員と云うと自分が工業機械オペレータだった頃を思い出すので、
派手でない色の作業服(制服)になってしまいました。
発注指定では、この作品に描かれた世界は公式に存在しません。
こんな作業員が居るかどうかは不明です。

■裏話
名前の「アンペロフィル」は、当時「アンペロファイル」でした。
アルファベットを入力してテキスト・トゥ・スピーチさせてみると、
私の耳では「アンペロファイル」と聞こえました。
こっちのが格好いいですね。


おまけです。

提出ラフ

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