-牙 「巨大アンペロフィル」- |
「『動くジャングル』捕獲のために犠牲を出しすぎた。
もっと小型の種類のものを研究対象とすべきである」
―――ウルバークスのレポート
(フレーバーテキストより)
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巨大アンペロフィル
Feral Amperophile |
■2006年06月頃
アッパーデック社牙TCGの作品です。
今回の注文では最後に描いています。
自律神経失調が回復しかけたのは〆切三日前。
そこにこの作品は真っ白けの状態でした。
線画と着色をそれぞれ一日で終わらせています。
英名の「Feral Amperophile(フィーラル・アンペロフィル)」とは、
「野性的な・凶暴なアンペロフィル」と云う意味です。
通常のアンペロフィルが巨大化したもので、
浮遊都市に手を伸ばそうとするほどの全長です。
樹皮で覆われた体、人の顔のような頭部をしており、
彼は体内に蓄積した電気エネルギーをまとめて放出できます。
ラフでは日の出か夕焼けがバックでしたが、
午前中の「もや」による空気遠近をたっぷり使いたかったので、
本描きにあたって早朝くらいの時間帯にリセットしました。
上手く表現できたでしょうか。
イメージは、洋画「ネバー・エンディング・ストーリー」に出てきた、
生きた化石と呼ばれる巨大亀の「モーラ」です。
全体的に大味なデザインですが試したかったことは出来たので、
この作品での学習が、これ以降の仕事に役立っています。
浮遊ドーム都市のあたりで、もう精魂が尽きかけていました。
色々と粗が目立っていて恥ずかしいです。
■裏話
当初の指定では密林の中から空を見上げる視点でした。
顔に関する指定も含まれていましたので、
「それだと顔が殆ど見えなくなりますし、
浮遊都市も底面だけ(ドームが見えない)構図になりませんか」
……と申し出たところ、あっさりラフが通ってしまいました。
指定の中にあった惑星や浮遊都市には、とくに公式設定がなく、
描くにあたっては作者にお任せだったので、これも自由に描いています。
アンペロフィルと同様、この世界は公式に存在しません。
おまけです。
■提出ラフ |
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