■2006年12月頃
アッパーデック社牙TCGの第4弾ブースターパック封入作品です。
当時の注文では全4枚中の3番目に描きました。
いたずら好きな森の妖精が巨人の手にまたがり、
その親指に、太枝を削って作られた杭を突き刺そうするシーン。
「ヤクトパス」以降の体調悪化で余裕のないスケジュールでしたが、
楽しんで描きました。
巨人の左手と妖精はデジタル線画で、巨人と背景は紙面線画です。
妖精に関しては、
・緑色の派手な服
・大きなパイプ
・シルクハット
・レプラカーン風
―――と云う指定でしたが、それは普通にレプラカーンです。
少しアレンジしようと思い、「ウソを吐いたピノキオ」のように、
鼻を尖らせて歪んだ性格を表現してみました。
巨人は「警報秘儀」と同じような感じにしました。
手をこんなに大きく描いたのは初めてで意気込んでいたのですが、
今見ると爪が綺麗すぎて、しかも切り揃えてあるのが不自然です。
欠けや亀裂、汚れを加えるべきでした。
描き終えてから気になったことは、この2人(2体)の身長差です。
妖精が人並みに大きいのか、それとも巨人が小さいのか。
今となっては分かりません。
■裏話
・ラフではパイプが日本の「煙管(キセル)」を描いてしまったので、
USサイドからの指定通り、大き目のパイプに描き直しました。
ちょっと遊ぼうと思い、デザインに凝ってみました。
蓋つきなのです。
ラフの巨人は怒っています。
本画に際して、「なんだこのチビは?」の顔に変えました。
■ラフ |
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